なにかが見えてくる
Mat's メルマガ


===== ☆ ============================================== ☆ No. 12 ===
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    ☆★☆           -- なにかが見えてくるかも --
   ☆★★☆                   by Mat
- ☆☆☆☆☆ --------------------------------------- 2010/12/07 ☆ --

日頃の雑感を綴っています。気の向いたときに、思ったことを、おじさんにし
ゃべらせます。読むに耐えうるかどうか心配ですが、まあ軽い気持ちで読んで
みてください。全く時間の無駄ということもないかもしれません。ひょっとし
たら、なにかが見えてくるかもしれません。

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**  ユニセフ募金  **
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おじさんは、ボーイスカウトの活動で、年末に小さな子どもたちと一緒にユニ
セフの募金活動を行なった。寒い中近くの駅前に立って、道行く人に募金を呼
びかけた。幼稚園や小学校の子どもたちと寒風の中、「ユニセフ募金にご協力
お願いします」と懸命に大きな声で呼びかけ、協力してもらった人に対して、
「ありがとうございました」とこれまた嗄れんばかりの大きな声を張り上げて、
きちんとお礼のことばを忘れない。そういった純真無垢な子どもたちの姿がお
じさんは大好きだ。おじさんも子どもの頃はそうだった。そして今この年にな
って、そういう純粋なものにやたらと心が惹かれるのである。

おじさんも子どもたちの後ろで、同じように呼びかけ、同じようにお礼を言う
のだが、どういうわけか子どもたちの一生懸命な姿に打たれて、声が詰まるこ
とがしばしばであった。このように純真無垢で一生懸命な気持ちをいつまでも
持ち続けてほしい。多くの人が大きくなるにつれて忘れがちなこの気持ちをい
つまでも忘れずにいてほしい。おじさんは心からそう願うのだ。そして一人勝
手に感無量になっているのである。

ところで、駅に急ぐ人々の意外と多くの人が快く募金に協力してくれた。子ど
もたちに「ご苦労さま」と優しいことばをかけてくれる人もいる。とても心が
温かくなる光景だ。おじさんも子どもたちと一緒に「ありがとうございまし
た」と大きな声でお礼を言おうとするのだが、その心温まる光景に胸が熱くな
り、込み上げてくるものを感じ、声にならない。顔がくしゃくしゃになるばか
りだ。おじさんは年とともに涙もろくなってきた。胸がキューンとなるような
光景にはめっぽう弱い。

どのくらいの人が協力してくれただろうか。思った以上に多くの人が優しい微
笑とともに募金箱に手を差し延べてくれた。街行く人のその善意におじさんは
胸を熱くした。何とも言えない嫌なニュースばかりが目立つ昨今、まだまだ人
の心はすさんでいない。まだまだ人の善意は健在だ。普段普通に生活している
と、こんなに人の善意を強く感じることはないように思う。しかし、実際には
こんなに多くの善意が普通に街を歩いている。こんな善意の健在ぶりを実感で
きただけでもおじさんは感激である。

おじさんが小さい頃は、人を信じるようにと言われた。実際、知らない人でも
その善意に甘えることができた。しかし今は、知らない人に話しかけられたら、
用心して、決して一緒について行かないようにと、子どもたちに教えている。
道を聞かれても、知らないと言って、その場を立ち去りなさいと教えている。
おじさんが小さい頃は、知らない人が「ぼくかわいいね」と頭を撫でてくれ、
飴やラムネをくれることがよくあった。そして、「ありがとう」と言って、喜
んで口に入れたものだ。しかし今では、そんなことはとんでもない。子どもが
持っているはずのないお菓子を持っていると、すぐ母親が飛んできて、「それ
どうしたの」「おじさんにもらった」「おじさんて誰」「知らないおじさん」
「そんなのもらっちゃだめでしょ。食べちゃだめよ」と言って、子どもの手か
ら奪い取り、捨ててしまう。知らないおじさんだというだけで、そのおじさん
の善意が踏みにじられ、木っ端微塵に破壊されてしまう。まるで、子どもに対
して悪事を働こうとする犯罪者扱いである。

おじさん自身もよく似た目に遭っている。小さな子どもが駅前で楽しそうには
しゃいでいるのを見て、「ぼくかわいいね。でも、自転車に気をつけてね」と
言って通り過ぎた。すると、すかさず近くにいた母親が子どものところに飛ん
でやってきて、子どもに何やら話しかけている。もう離れているので声は聞こ
えなかったが、母親の表情などからして大体見当はつく。「どうしたの。何て
言ってたの。知らない人と話しちゃだめよ。どこかに連れて行かれて、パパ、
ママと会えなくなるわよ」といったところだろう。悲しいことだが、母親がこ
のように用心するのも無理もない。用心しなければならない状況が現にあるか
ら。変なやからが多すぎる。警察の情報提供メールサービスに登録していると、
「どこそこでひったくりがあった」とか「どこそこに刃物を持った男が現れ
た」とか「どこそこに変質者が現れた」とか、毎日大量のメールが届く。これ
にはただただ愕然としてことばを失ってしまう。どうしてこうなんだろうか。
悪い事ばかりが目立ち、残念ながら、良い事がその陰に隠れてしまいがちであ
る。おじさんはまだまだ健在である善良な市民の善意に積極的に目を向けて、
毎日を送っていきたいと思うのである。

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