なにかが見えてくる
おじさんの戯言 (たわごと)
おじさんもHTML

おじさんもホームページ」を受けて、ホームページ作りに着手することになったおじさんだが、言うまでもなく、おじさんはホームページの作り方など、ずぶの素人である。"HTML"ということばぐらいは耳にしたことはあるが、それが一体どういうものであるのかまではわからない。そこで調べてみると、HTMLとはホームページを作るためのコンピュータ言語であるらしい。言語というからにはそれなりの意味を持つことばから成り立っているのであろう。それぞれのことばの意味がわからなければ、アルファベットが並んでいるだけのただの記号でしかないが、意味がわかれば、突如としてそのことばは、無意味な文字の羅列ではなくなり、意味のあることばとして光を放ち、我々が普段使っている通常の言語と同様の言語として、コンピュータに対してだけでなく、我々に対しても語りかけてくるものとなるだろう。おじさんはそう信じて、この一見難しそうなコンピュータ言語をおじさんなりに紐解いていくことにする。その奮闘記をこれから紹介することにする。

コンピュータ語  /   てはじめに  /   〜 〜  /   アップロード  /  


コンピュータ言語

さて、おじさんはホームページ作成に取りかかろうとはするものの、ゴーサイン点灯の気持ちに反して、実際何をどうしたらいいのかさっぱりわからない。パソコンはある。ホームページに載せたい内容も頭の中に少しはある。ホームページ作成に必要な道具はすべてそろっている。しかし、何をどうすればいいのかさっぱりわからず、パソコンに向かうが、手がまったく動かない。そういうときに、ただただ手をこまねいて、時間が経過するのに身をゆだね、徐々に気持ちがなえていき、熱がさめていくのをただ見守り、心地よい諦めの気持ちに背中を押されて、ホームページ作りを断念してしまうようなおじさんではない。

おじさんは何か新しいことに取りかかるときには、必ず前もってそのことに関するある程度の基本的知識を身につけることにしている。図書館に行くこともある。そのことに詳しい人と話をして情報を得ることもある。インターネットで調べることもある。とにかく、ある程度の知識を身につけてから取りかかるのだ。

調べているうちに、ホームページというのは HTML というコンピュータ語で記述しなければならないということがわかってきた。コンピュータ語? この年になっても日本語を満足に使いこなすことができず、勉強はしているものの、英語もなかなか上達しない、そんなおじさんがこの年でさらにもう一つことばを、しかも人間のことばではない機械のことばを勉強しなければならないなんて、とんでもないことだ。しかし、おじさんはひるまない。どうしてもホームページを作りたい。書きたいことがある。必要は発明の母なのである。

ということで、この年にしておじさんは HTML というコンピュータ語を勉強することになったのである。

HTML とは、Hypertext Markup Language ということらしい。と言われても、何のことだかさっぱりわからない。そこでおじさんは調べた。hypertext とは、単純な一次元の文章構造に限らず、文書同士相互にリンクを張るなどして、関連した情報を組み合わせて表示するようにした電子文書、markup とはマークを付けること、この場合、テキストにタグを付けることということである。そして、当然 language とは言語である。従って、電子文書にタグと呼ばれる印を付けることにより文章などの定義付けを行なう言語ということらしい。とここまで書いたところでおじさんは思った。マーク? テキスト? タグ? 何気なくこのようなカタカナ語を使ってしまったが、本当にその意味がわかっているのだろうか。おじさんは調べてみた。マーク(mark)とは何らかの印、記号のことで、テキスト(text)とは、この場合、勉強で使う本のことではなく、書かれている文章、文書のことを言うらしい。そして、タグ(tag)とは、下げ札、荷札、付箋などのことで、name tag は名札、price tag は値札ということになる。この場合、テキストに付け札のように付けて、論理構造を表現するために使う記号のことであるらしい。こうなると、HTML というのが一体どういうものなんか、何となくわかってきたように、おじさんには思えるのである。少なくともおじさんにはそう思えるのである。

ところで、HTML というものがわからなくても、人間のことばを HTML というコンピュータ語に翻訳してくれる便利なソフトはいっぱいある。それらを使えば、ワープロ感覚で簡単にホームページを作ることができる。しかし、おじさんは通訳を介するのはいやだ。自分のことばで直接伝えたい。そのため外国語を、いや今回はコンピュータ語を勉強するのだ。おじさんは意気込んでいる。

てはじめに

とにかく、おじさんはコンピュータ語の勉強を始めた。とりあえず、基本表現を学び、どんなものができるかを見てみることにした。

調べてみると、HTML というのは、基本的には、
    <html>
<head>
<title></title>
</head>
<body>
  
</body>
</html>
で表現できるらしい。html、head、title、body という語を順番に  <  と  >  で囲んでいけばいいようだ。そして、各語の前に  /  をつければその部分を閉じるということを表すらしい。ごく基本的な英語を知っていれば理解できる表現だ。さっそく、おじさんはその通り記述し、ファイル名をつけ、html という拡張子のファイルとして保存した。(ちなみに、おじさんは TeraPad というテキストエディタを以前から愛用している)

とりあえず、これでどういうページができるのか見てみることにする。([どんなかな?]をクリックしてみてください)

現れたのは真っ白のページ。それもそのはず、この記述ではホームページの枠組みを記述しただけで、これから中身を埋めていかなければならないのだ。それでも、おじさんは得意げである。ちゃんとブラウザが開いて、ホームページの枠組みが表示されたのであるから、おじさんにしてはとても大きな一歩である。

さて、次に何かを入れてみよう。おじさんはやる気満々である。よし、まず、「おじさんのページ」と書いてみよう。<body> と </body> の間に次のように書いてみた。
    <html>
<head>
<title></title>
</head>
<body>
おじさんのページ
</body>
</html>
どのようになるだろうか。おじさんは小さな子供のように興味津々である。[どんなかな?]

現れた、現れた。「おじさんのページ」という文字が現れた。おじさんは感激である。しかし、何のへんてつもない文字である。おじさんは考えた。ページのタイトルだから、もう少し大きくしたいな。色を変えたいな。真ん中に持ってきたいな。このように、おじさんの欲求はますます膨れ上がる。そして、それを一つずつ成し遂げていくのがおじさんなのだ。

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アップロード

さて、これで最低限の体裁を整えたホームページなるものができあがった。これで完成と思いきや、ちょっと待てよ、ホームページはできあがったが、まだインターネット上にはないではないか。人に教えるアドレスがない。まだ住所不定である。おじさんは自分の作ったホームページを見ることができるが、人は見れない。見れるのはおじさんだけである。これなら、おじさんがホームページを作った意味がない。多くの人に見てもらいたいから作ったのに、今の状態では、おじさんしか見れないのである。それもそのはず、おじさんのコンピュータの中にしかないのだから、当たり前である。どうすればいいのか。またおじさんは調べ始めた。

我々が家を建てるときには、まず土地を手に入れなければならない。そして、その土地に自分の好きな家を建てるのだ。それと同様に、まずインターネット上に、ホームページという家を建てるスペースを入手しなければならないことがわかった。インターネット接続サービスを提供しているプロバイダと呼ばれるところが、そのスペースを提供してくれるらしい。そう言えば、契約したときにもらった書類にそういう内容のことが書いてあったように思う。ということで、何とか無事に、家を建てるスペースが入手できた。

そして、プロバイダから URL なるものを与えられた。いわゆるホームページのアドレス(住所)である。以前は Universal Resource Locator と言われていたが、その後、Uniform Resource Locator と言われるようになり、現在では、Uniform Resource Identifier という表現の方が正確であるとされているようだ。それなら、URI となるが、もうすでに URL という表現が定着してしまっているので、引き続き URL という表現が今でも使われているということらしい。いずれにしても、どの表現にも resource ということばが共通している。ホームページというものは resource(資源)と成り得るほどの価値のあるものでなければならないのか。自分の作ったものは果たして資源と成り得るだろうか。おじさんは身の引き締まる思いである。

URL というのは http://www.〜 という文字で始まるのが普通であるらしく、おじさんにも同様のものが与えられた。 おじさんは年のわりには好奇心旺盛なほうなので、言い換えれば、まだまだ知識が乏しく、知らないことばかりなので、自分の住所がどういう意味を持った文字の羅列なのか知りたくなる。そこで、さらに調べてみると、http というのは hypertext transfer protocol で、電子文書を転送するための通信規約というものらしい。そして、www というのは world wide web で、世界中にクモの巣(web)のように張り巡らされた情報通信網だということがわかった。その後に続く文字は、プロバイダの名前や自分のアカウント名などである。そういうことがわかって始めて、おじさんは自分の住所を自分の住所として抵抗なく受け入れることができるのである。おじさんはすっきりしないのが嫌なのだ。自分なりに理解して、自分なりに納得しないと駄目なのである。それがおじさんなのだ。

さて次に、どのようにしてその住所に家を建てればいいのか。おじさんのコンピュータの中にはもう家は建っている。まさか、その家と同じものをインターネット上の自分の住所に、もう一度一から建て直す、言い換えれば、HTML をもう一度一から書き直さなければならないなんて事はないだろうな。おじさんはまた調べ始めた。

アップロードということばにぶち当たった。ダウンロードということばはよく耳にするが、アップロードはその反対らしい。ロード(load)というのは、荷物などを積み込む、この場合、データなどを読み込むことで、アップ(up)とダウン(down)はその方向を示しているらしい。アップは自分のコンピュータからインターネットへ向かう方向を示し、ダウンはその逆の方向、すなわちインターネットから自分のコンピュータへ向かう方向を示しているようだ。

おじさんはインターネット上の資料を自分のコンピュータにダウンロードして利用することはよくあるが、逆に自分のコンピュータからインターネットにアップロードなどしたことがない。それもそのはず、おじさんのコンピュータにはアップロードするほど価値のあるデータなど入っていない。いや、今まではなかった。しかし、今おじさんのコンピュータの中には立派な家が建っている。みんなに見てもらいたい立派な家が建っている。それを何とかみんなに見てもらえるようにインターネット上に移築したいのだ。

そのためには、FTP ソフトと呼ばれるものが必要らしい。FTP とは File Transfer Protocol といって、ファイルを転送するための通信規約で、これを用いてファイルをアップロードするためのソフトが FTP ソフトというものらしい。いろんなソフトがあり、無料で利用できるものも多くあるということなので、おじさんは早速無料のものをダウンロードし、それを使ってホームページをアップロードしてみた。

すると、なんと自分の家が間違いなくインターネット上に建った。おじさんの気持ちからすると、立派にそびえ立っているという感じだろうか。おじさんは喜んだ。心の中でひそかに「やった!」とVサインを出している。おじさんの心の中は一つのことをやり遂げた満足感でいっぱいだった。自分の作ったホームページをどれくらいの人たちが見てくれるだろうか。どのように思ってくれるだろうか。おじさんの心は不安と期待で大きく波打っていた。しかし、まだまだ第一歩である。おじさんの家は今のところ最低限のインテリアしか備えていない。これからどんどんインテリアを充実させていかなければならない。そうしていきたいとおじさんは思っている。そして、ますます多くの人たちにおじさんの家を見てもらいたい、訪れてもらいたいと思っている。わざわざ来てもらうだけの価値があるかどうか不安に思いながらも、おじさんは純粋にそう思っている。おじさんは年のわりに意外と純なのである。


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